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「あー、あー、……あー」
何この状況? は? 俺ついに可笑しくなったのか? いやいや、いやいやいやいや、まだ慌てる時間じゃない。OK、まだ俺は正常だ、名前は宍平瑠璃屠(ししひら るりと)、書きづらい名前の18歳大学生。兄妹は中学生の妹が一人、両親健在にして海外赴任中、嫁は二次元在住、まだ区別はつけて現実迷子ではない。
ならばあれはなんだ?
「くはははは、簡単じゃないか。早く扉を作れ!」
「クィー!」
よくある特撮やヒーロー系統にありそうな怪物が、交差点で黒い特徴のない人型がなんか巨大な建造物を作っているんだけどさ、ぶっちゃけ被害は交通妨害ぐらいしかない。何してんだろう?
……怪物だよな。よくある設定だと地球を支配や破壊行為だよな。交通妨害とか……地味だな。
「そこまでです!」
「むっ、誰だ!?」
「人に害をなし、妖精の世界に侵攻するための扉を破壊します!」
「……テンション高いですね。私は帰りたいのですけど」
誰だ!? に返答してないし、一人テンション低いぞ。てか、人に害って交通妨害……一応害だな。んー、地味。
逆光で顔が見えないな。一般ピーポーに正体がばれないための仕様ですね。都合がいいな。
「「マジック・ミラージュ・チェンジ!!」」
「……はぁ、変身」
いや、そこ合わそうぜ!? 一人だけ変身って、変身って! 変身って!!
つーか、掛け声痛いな! テンション低い子の掛け声で遅れたけど、痛いな!!
光に包まれていくが、数秒後には収まり赤に青、緑の魔法少女見たいな服に変わっていた。
まじか!?
「ギンギン輝く赤き希望の血潮、リュビソレイユ」
「……ぶっこみ隔絶、銀河の果てまで吹き飛ばす、ゴスペルアンカー」
「ナチュラルハンター、エトワールジャッド」
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ふう、お前らの口上(言いたいこと)は分かった。だが、これだけは言わせろい。
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