第0章 日常

12/14
前へ
/14ページ
次へ
それにしても、ドカ先生が早く来るなんて珍しいな… なんか嫌な予感がする 「えーっと、特に言うことは無いんだが、」 …だが? 「お前達にはこれに参加してもらう!」 「『全国高校鬼ごっこ大会』?こんなの聞いたことないですよ、先生」 …この歳になって鬼ごっこ? 「そうだ!若谷!よくぞ言ってくれた!これは今年から開催される大会なんだ」 「何で鬼ごっこなんですか?」 「それはだな、無邪気な心を忘れてたほしくないからだそうだ」 だからって、鬼ごっこはないだろ… 「各都道府県から1校ずつ参加するんだ」 「参加する学校ってどうやって決めるんですか?」 「くじ引きだそうだ」 「ルールって普通の鬼ごっこと同じですか?」 「大体は同じだが、少し違うらしい。詳しいことは開会式で話されるらしい」 「大会はいつですか?」 「明後日だ」 …ずいぶん急だな 「えー!夏休み初日じゃないすか!」 「でも補習を受けなくていいんだぞ?」 「えっ!マジですか!?」 「あぁ、しかも色々スゴイぞこの大会!きっと大金がかかってんだろうな」 「どういうことですか!?そんなにスゴイんですか!?」 興奮し過ぎだろ亜杜馬… 「まぁその辺のことは、黒板に紙を貼っとくから、あとで勝手に見とけ」 「あの…先生」 ん? 綿貫が質問するなんて珍しいな 「おぅ、何だ?綿貫」 「何で2-Aが出場するんですか?」 「それは…会議の結果だ」 「会議って、どんなことを基準に決めたんですか?」 「えーとそれはだな…積極性・協調性・団結力・バランス、あとは…人間性、だな」 人間性…?どういうことだ? 他のクラスは人間らしくないってことか? 「ま、とにかく、そうゆうことだ!じゃ、今日は早く始めたからもう終わるぞ」 ガラガラガラッ 何か…ひっかかる
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加