序曲

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「おい! これどうなってんだよ!」 『しらね~よ! 逆にこっちが聞きて~よ!』 周りのやつらがパニクってるのもお構い無しに武道場へ向かう 「こんな時になんで武道場なんかに… 俺らも早く逃げようぜ」 『こんなことになるなんておかしいだろ なにか身を守るものあったほうがいいだろ たしか武道場と奥の教官室の棚に刀がある 模造刀だけど、無いより全然いいだろ?』 なるほどと、和樹が感心していると何処からか女性の悲鳴が聞こえてきた 気にはなったが、周りを見回してもそれらしい人影はない 自分の命のほうが大事だ すまない… 心の中でそう呟いた
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