プロローグ

3/11
前へ
/11ページ
次へ
「制服のスカート丈、ひざ下10センチは無いだろ。いったい幾つだよ」 「あの眼鏡もどうなの?似合い過ぎてて寒気するし」 手を叩く音と共に、笑い声が湧く。 なかなか終わらない悪口を聞きながら、私は考えていた。 一般的な20代の男性というのは、こんなにも子供で残酷な生き物なんだろうか? 自分たちだって、それほどの男前でもあるまいし。 何を基準に人を貶し、何を根拠に自分たちのほうが上に立っていると判断したのか。 ホント、その思考回路のほうが寒気がする。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1563人が本棚に入れています
本棚に追加