背中と風

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暑い八月の朝。 体育室にノックして入ると、早朝にもかかわらず体育の先生が六人全員いる。 ドアを開けた俺に先生達は無言で用意されたパイプ椅子に座るように促す。 座った後も誰も喋り出すことなく、唾を飲み込む音が聞こえるほどの沈黙がしばらく続いた。
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