110人が本棚に入れています
本棚に追加
頭の中では緊張を別の感情で塗りつぶすために
(こいつら呼び出しといて無言ってなんだよ)
なんて強がっていた。
しかし俺は沈黙のプレッシャーに耐えられるほどのメンタルは持っていない。
思わず涙目になって、段々と足がガクガク哀れなほどに震えだした。
やってない。
やってないんだが、なんだか物凄くいけないことをした気分になって、足の震えは意思と反して収まるようには思えない。
その様子を見てか、一番年長の吉田先生がこう言ったんだ。
なんだ、今になって後悔か、もう取り返しつかんぞって。
遂に俺はダムが崩落したかのように感情が溢れでて、わんわんと泣いてしまったよ。
最初のコメントを投稿しよう!