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昔々、とある王国でとある主人公がヒロインをおいて旅に出たときのヒロインの話です。
とあるヒロイン
「最近、主人公が不甲斐ないせいで私の出番が全然ないわ…そう思いません?」
と、たまたま横にいる近所のお兄さんに話しかける。
近所のお兄さん
「えっ!……し、心配ないんじゃない?」
とあるヒロイン
「私に何が足りないのでしょうか!?」
近所のお兄さん
―・・・めんどくさい。
「足りないところか………」
とあるヒロイン
「なぜ黙るのです?」
近所のお兄さん
「言っても怒らないかな?」
とあるヒロイン
「私はヒロインだから大丈夫です!!」
近所のお兄さん
―ヒロインだからなのか?
「君には……色気がないと思」
ドーン!!
ヒロインの右アッパーがお兄さんの顔に炸裂!!
バキッメキッドスッ!
近所のお兄さん(ボロボロ…)
「ぞ、ぞうでずね……君には主人公を思う気持ぢが足りないのでは?」
とあるヒロイン
「思いですか……適当に言ったら、またボコしますよ。」
近所のお兄さん
―勘弁してくれ……
「マジです!大マジです!!」
とあるヒロイン
「・・・ならいいです。」
近所のお兄さん
「・・・ホッ。」
とあるヒロイン
「では、主人公のもとに行きますか。」
ガシッ!
ヒロインがお兄さんの腕を掴む。
近所のお兄さん
「ま、待ったー!何で俺まで行かなきゃいけないんだ!?」
とあるヒロイン
「えっ、遠出するには一人では危険かと。」
近所のお兄さん
「俺を巻き込むなっ!!」
ヒロインのローキックがお兄さんの膝裏にヒット!!
ドコッバキッメキッドスッ!!
近所のお兄さん(瀕死)
「・・・しゅ…主人公に……迷惑になるので……ちーん……」
とあるヒロイン
「んー、しょうがないですね。ではここから念を送りましょう。今の私にはこれしかできないようなので。」
近所のお兄さん(幽体)
「(アハハハハハ……俺死んでる……)」
とあるヒロイン
「ハァーッ!」
指先から念を送る。
どこかの荒れ野。
とある主人公
「ヴッ、何か殺気を感じる。」
届きましたとさ❤
完
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