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俺は今、昨日の花蓮さんの言葉に対する返事をする為に教室で花蓮さんが来るのを待っている。
昨日の俺は勇気を出して質問に答えてくれた花蓮さんを傷つける行為をしてしまった。
だから、だから‥‥‥
再度、花蓮さんのお願いに関する自分の返事の確認をしていると、
「あっ」
教室のドアの方から花蓮さんの声が聞こえてくる。
「か、花蓮さん」
「‥‥‥」
花蓮さんに返事をする為に花蓮さんの名前を呼んでも、俺の顔を一瞥しただけで、俺の声が聞こえなかったかの様に自分の席に座ってしまった。
でも俺はどうしても花蓮さんに自分の答えを言わないといけない。
その為に俺は花蓮さんの席まで向かって、花蓮さんに再度声をかける。
「昨日はごめんなさい。1晩考えて自分なりに答えを出したから聞いてくれないかな?」
ようやく花蓮さんが俺の言葉に反応してくれた。
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