緋地と智由

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けど花蓮さんってさ、喋らなかったら物凄い美人なんだよ。 だからちょっとでも期待しちゃうのは男の性だと思うんだ。 だから俺は悪くない、悪いのは美人な花蓮さんである。 なんて答えが出た所で、 「それじゃ話を戻すけれど」 と、花蓮さんが真面目なトーンに戻り、話しかけてくる。 「アンタ、違うわね。手伝ってくれるんだし、緋地って呼んだあげるわ。感謝しなさい、崇めなさい、褒め称えなさい」 「えっと‥‥‥」 なに? 名前呼びして貰えるのはありがたいんだけど。 その見返りとして、俺は花蓮さんを崇めてから、褒め称えないといけないらしい。
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