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花蓮さんがなんど声をかけても反応してくれないので諦めたのか、成井は今度は詩織の方に顔を向ける。
「か、葛西さん。どうかな? 俺と一緒にご飯食べない? 奢るからさ」
「ごめんなさい。私もう食べてるから」
詩織は優しいな、しっかり返事をしてあげて。
でもダメだぞ、その優しさは成井を付け上がらせるだけだ。
「じゃあデザートにしよう。ほら行こう」
成井は強引に詩織の腕を掴み、連れていこうとする。
だから言ったんだ‥‥‥じゃなくて、これは詩織を助けないと。
詩織から成井を離そうと俺が動く前に、隣に座っていた毒舌美少女が先に行動を起こす。
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