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とか思ってる俺は花蓮さんに出遅れた全く使えない男です。
なんて自嘲してる場合じゃなかった。
成井の野郎、花蓮さんの胸ぐらを掴みやがった。
「あまり調子に乗んなよ、このクソ「その辺にしとけよ」
今にも花蓮さんに殴りかかりそうだ成井の腕を掴み、成井と花蓮さんの間に体を入れる。
しかし、女の子に手をあげようとするなんてクソ野郎だな。
「お前は引っ込んどけよ」
「ほっとけないからこうしてでしゃばってるんだ。大体、女の子に暴力奮おうとしてる奴を前に退くわけないだろ?」
睨んでくる成井に負けない様に、こちらも成井の目を見ながら、こっちからは絶対に退かないという意思表示をする。
根負けだけはしない様にしていたら、先に成井の方が、
「ちっ!なんか萎えた」
と舌打ちをしながら、わざと大きく足音を立てながら去って行った。
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