1851人が本棚に入れています
本棚に追加
/249ページ
そういえば、詩織って今まで俺に成績どう? なんて聞いた事あったか?
長い付き合いで俺の成績の事は熟知してるはずなのに。
これはなにかあって、俺に伝えたい事でもあるのか?
「詩織。なにかあったのか?」
「‥‥‥ひー君。私どうしよう」
「ど、どうしたんだよ」
思いもがけず詩織が涙目になった為、焦る焦る。
「あのねひー君。私、見ちゃったの」
「見ちゃったってなにをだよ」
詩織にしてはなんだか要領を得ない言い方だな。
「昨日の夜にね、コンビニに行ったんだけど、その帰り道に動物の叫び声みたいなのが聞こえたから、気になって声がした方に行ってみたの」
なんか嫌な予感しかしないんだけど。
でも聞かないとダメだよね、多分。
最初のコメントを投稿しよう!