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「それで緋地の話ってなに? アナタから話していいわよ」
花蓮さんがそう言ってくれたのでありがたくお言葉に甘えさせて貰おう。
「実は今、詩織から聞いたんだけど。人為的に傷をつけられた猫を見つけたって」
「成る程ね。昨日、私の家に猫を運んでくれたのは葛西さんだったんだ」
「うん。詩織もかなりパニックになったらしいけど、なんとか冷静に判断してくれて良かった‥‥‥うん?」
なにか今、聞き逃しちゃいけない言葉を花蓮さんが言ったような。
えっと、思い出せ。花蓮さんが今言った言葉を思い出すんだ。
『昨日、私の家に猫を運んでくれたのは葛西さんだったんだ』
これだ!
まさしく、これが引っ掛かってたんだ。
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