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って違う違う。
今はぶっちゃけ花蓮さんの家が動物病院って事はそれほど重要な事じゃない。
今は時間も無いし、今度は花蓮さんの話を聞かなくちゃ。
「取り乱してごめんなさい。それで花蓮さんの話ってなに?」
「え、えぇ。昨日家の病院に運ばれて来た猫が言ってたの。『若い人間にやられた』って」
「そ、そうだったんだ」
じゃあ詩織が聞いた足音はその若い奴のって事か。
「それでね、緋地。私の話はここからが本題よ」
「う、うん」
花蓮さんが真面目な顔をして俺の事を見ている。
そんな花蓮さんがこれからなにを言うのか大体検討は着くんだけど。
ここはご主人様の口からしっかり聞いた方がいいよね?
それが正しい下僕の姿でしょ。
別に下僕って認めたわけじゃないけどさ。
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