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家の中にお邪魔して、そのまま怪我をした猫の所に行くのかと思いきや、そんな様子を花蓮さんは見せない。
階段を使って2階に登り、少し廊下を歩いてとあるドアの前で立ち止まる。
「ねぇ、緋地? 今から私の部屋にアナタを招き入れるんだけど」
「は、はい」
どうやらそのドアを開けると、花蓮さんの部屋があるらしい。
「入ってから少しでも変態行為をしたら、そのまま2階の窓から落とすからね」
「は、はい」
冗談で言ってるかと思うでしょ?
でもマジなんだぜ、本気で花蓮さんは言ってるんだ。
表情はにこやかなんだけど、目だけは笑ってないんだ。
やんなっちゃうぜ全くよ。
しかし今から花蓮さんの部屋に入れるかと思うと、そんな脅しは気にならなくなっちゃうんだけど。
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