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4、5分経つと猫との会話が終わったのか、花蓮さんは猫のいるゲージから顔を離して、俺の方に体を向ける。
「結構有益な情報を手に入れたわよ‥‥‥ってなにを呆けてるのよ」
「いや。本当に動物と会話が出来るんだな、と思って」
「だからそう言ってるじゃない。信じてなかったの?」
「いや信じてたんだけど、間近で見て再認識したって感じです」
花蓮さんはその事には深く追及して来ないで、猫から聞いた情報を伝えてくれる。
「どうやら猫が言うには、襲ってきたのは人間の若いオスだそうよ」
オスって言い方はどうなんだろう。まぁ、猫からしてみればオスなんだろうけどさ。
「それでなにかキラキラ光る物で痛くされたって言ってたわよ」
「キラキラ光る物‥‥‥多分刃物だよね?」
「えぇ。お父さんから聞いた傷の情報と照合しても刃物と決めていいと思うわ」
うん、段々と犯人に繋がりそうな手がかりが増えてきた。
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