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「だから、パトロールを始めたらお互いの連絡先を知っといて悪い事はないと思うし。むしろ知っとかないと連絡が取れなくてまずいと思うんだ」
「だからなに？」
ここまで言ったら分かるはずなのに。
花蓮さんなんだか意地悪い顔してるし、俺をからかう気満々じゃん。
「携帯番号とメールアドレス交換しない？」
「アンタみたいな変態と連絡先を交換するなんて、屈辱の極みなんだけど」
いつ聞いても安定した俺貶しですね。
「確かに知っとかないと困るし。いいわよ、交換してあげても」
なんて素っ気なく花蓮さんは言ってるんだけど、赤外線でお互いの連絡先を交換しながら、ちょっと嬉しそうな表情をしてた気がしたんだけど。
多分俺の気のせいなんだろうな。
とにかく花蓮さんと連絡先を交換して、明日からのパトロールの予定も決まった所で、花蓮さんのお宅を後にする。
自宅への帰り道に空を眺めながら思う、今年の夏休みはなんか充実した物になりそうな気がすると。
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