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と、昔の話題はここまでにしといて。
詩織の家に着いたから、詩織が降りてくるのを待つとしよう。
詩織には迎えに行くって伝えてないから、びっくりするだろうな。
なんて詩織のびっくりした顔を想像していると、玄関が開く音がして、
「あら？ 緋地君じゃない。久しぶりね」
と詩織のお母さんに見つかって、逆に俺がびっくりしてしまった。
俺が突然声をかけられてびっくりしてる事なんてお構い無しに詩織のお母さんは俺に話しかけてくる。
「それにしてもやるじゃない緋地君」
「な、なにがですか？」
「詩織をデートに誘うなんて」
「デートですか？ 誘ってないですよ」
「でも楽しそうに詩織はお弁当作ってるわよ？」
「そ、そうなんですか」
デートじゃなくてパトロールなんだけどな。
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