パトロールタイムのスタート

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そんなこんなで俺は詩織と一緒にパトロールを始める。 「そういえばひー君。なんでひー君は猫さんを傷つけた犯人を捕まえようと思ったの?」 「まぁ。動物を傷つける奴に説教したくなったんだよ」 「なんかひー君らしくない答えだね」 なんだよ、たまには俺だって真面目になるよ。 「ひー君の事だから、花蓮さんの色気に負けて、鼻の下を伸ばしながらパトロールをしてるかと思った。だってひー君、救いようのない変態だもん」 なんだろう、詩織の言葉の節々からトゲの様な鋭さを感じる。 「ひー君ったら可愛い女の子には優しいのに、私には全然優しくない」 「い、いや。そんな事はないぞ」 詩織には優しいって、俺は。
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