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「花蓮さん。どっちから聞こえたの?」
「‥‥‥コッチよ」
もう1度聞こえないか確認したのだろう、花蓮さんは少し目を瞑って集中してから、悲鳴が聞こえた方向を指差した。
動物の悲鳴だったら、色々な場合が考えられるけど。
高い所に登って降りれなくなる、とかさ。
でもなんだか花蓮さんの焦った素振りを見る限り、そういうのじゃなさそうだ。
だとするとまさか‥‥‥
例の犯人が動物達を傷つけようとしてたら?
これは急がないとまずい。
そこからは動物達の無事を祈りながらひたすら走る。
多分花蓮さんも俺と同じ気持ちだろう。
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