1851人が本棚に入れています
本棚に追加
あの時はブラジャーを追いかけて、必死で走ったよ‥‥‥ってそんな事はどうでもいいんだよ。
今はあの黒いレインコート野郎に追いつくのが先だ。
自分の恥ずかしい過去を掻き消す様に走り、段々と前を走る黒いレインコートが大きく見える様になってきた。
このまま一気に追いついてやる。
足に入る力も自然と強くなっていく。
そして遂に黒いレインコートに追いついた。
「捕まえた!!」
走ったまま黒いレインコートの肩に手をかけようとした瞬間、
「‥‥‥危なっ」
急に黒いレインコートが振り返って、刃物を振り回してきた。
ギリギリの所で刃物の攻撃から逃げて相手を観察する。
アイツの手にあるのは果物ナイフか?
最初のコメントを投稿しよう!