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とか言ってる間にも成井は果物ナイフを俺に突き刺そうとしてるし。
避けたいけど俺の後ろには花蓮さんがいるから避けれないし。
こうなったら俺が花蓮さんの盾に‥‥‥
「ぐっ!?」
意地でも花蓮さんを庇おう、そう思った瞬間に、左腿にさっきの痛みとは非にならない痛みが襲ってきた。
恐る恐る左腿を見てみると、見事にぐっさりと果物ナイフが刺さっている。
で、でも。これはチャンスと言っちゃチャンス。
痛みを我慢してナイフの柄を掴み、成井に果物ナイフを使わせない様にする。
「ひ、緋地? アンタ血が‥‥‥」
「だ、大丈夫ですよ」
「大丈夫じゃないわよ!この大バカ生ゴミ!」
そう怒鳴ってからの花蓮さんの動きは見事だった。
流れる様に成井の前に立ち、全力で成井の股間を蹴りあげた。
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