眠れる森の緋地

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それから俺と女の子は友達とまではいかないけど、そこそこ会話をしたりする様になっていった。 そんな時、俺はある事に気がついた。 女の子の名前を知らない事に。 直ぐに俺は本を読む女の子のベッドに向かい、その事を伝えた。 すると女の子も、「俺の名前を知らない」と言い、お互いに自己紹介をする事にした。 まず最初に俺が自己紹介をして、次に女の子が自己紹介をする。 女の子の名前を聞いて、まだ女の子と友達になる事を諦めてなかった俺は『ちーちゃん』というアダ名を着けた。 俺が着けたアダ名を聞いてちーちゃんはなにか言いたそうだったけど、アダ名を気に入ってくれたのか、特に文句は言わずに好きに呼んでいいと言いながら照れくさそうにそっぽを向いた。
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