眠れる森の緋地

5/14
前へ
/249ページ
次へ
俺とちーちゃんの関係は不思議な物で。 暇な時は一緒に読書をして、ご飯も一緒に食べる。 だけど友達じゃない、うん。なんとも不思議だ。 しかし、そんな不思議な関係も長くは続かなくて。 俺の怪我が後少しで完治する為、入院の必要が無くなった事で、不思議な関係は呆気なく終了した。 もちろん俺はちーちゃんに未練たらたらで、なんとか最後に大逆転を狙って、いっそのこと告白しちゃおうか、なんて思ってたんだけど。 俺が退院する日、即ちちーちゃんとのお別れの日に大逆転とまではいかないけど、野球だったら終盤に負けてたチームが反撃して勝ってるチームに追いついたぐらいの事は起こった。 なんとお別れの日にちーちゃんから俺に話しかけてくれたのだ。 いつも俺からちーちゃんに話しかけてたから、逆の事が起こって俺は嬉しくて嬉しくて、思わず近くにいたナースさんのおっぱいを触ろうとしちゃう所だったよ。 まぁ、ちーちゃんに本で思いきり頭を叩かれて止められたから未遂だったんだけど。
/249ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1851人が本棚に入れています
本棚に追加