眠れる森の緋地

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あぁ、そうか。 俺は成井と対峙してて、情けなく左腿を果物ナイフで刺された挙げ句、痛みのあまり気絶したんだった。 えっと、俺がこうして病院にいるって事はあの件は解決したのか? こうして目が覚めた事だし、ちょっと花蓮さんに連絡してみよう。 携帯を探そうと周りをキョロキョロ見渡してみると、俺のいるベッドの横に椅子を置いて本を読んでる少女を発見。 「ちーちゃん。俺の携帯知らない?」 うん? なんだろう、俺はなにかとてつもない事を口走った気がする。 もう1度、椅子に座っている少女を確認。 うん、どっからどう見ても花蓮さんだ。 でも俺はなぜかちーちゃんと呼んでしまった。 懐かしい夢を見てたからかな? でも花蓮さんをよく 見てみると、どことなくちーちゃんの面影がある気もする。
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