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「なんかデザインが可愛いと思うんだけど」
「そ、そうだな。色も可愛いじゃん」
なんだよ焦らせんなよ、思わず胸をチラ見してるのがバレたと思ったじゃないか。
詩織は俺の内心を知らずに話を続ける。
「そ、そう? それでね、このシャーペンなんだけど、色違いもあるの」
「う、うん」
そう言う詩織の手には確かに色違いのシャーペンが2本ある。
1本は黒、もう1本はピンクのシャーペンだ。
そのシャーペンを持ったまま、詩織は俺を上目遣いで見ながら、
「それでね、良かったらなんだけど、2人で一緒のシャーペン使わない?」
と不安に、そしてなんだか緊張したように言ってくる。
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