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「黒が好きじゃ悪いのか?」
そんな俺の態度が気に食わなかったのか、少しだけ起こっている様子。
…こいつ段々と俺に対する態度がゆるくなってきてないか?まぁいいんだけど。
「別に悪いとはいってない。寧ろ似合うと思うぞ」
一瞬のその場の空気が静まる。
「そ、そうか…似合ってるか…」
またブツブツと呟きながら下を俯いてしまう。
結構陰湿な性格なのかこいつは。
最初は俺の部屋に不法侵入したと思ったらその後はストーカー。
こいつは俺から隠れているつもりなのかもしれないが、実際バレバレだ。
別にこいつが隠れるのが下手と言う訳じゃない。寧ろ気配を殺すのは上級者だ。
ただ単に俺がそう言う人種を見つける事に特化していただけであり、こいつに非はない。
「なぁ、いい加減お前の名前教えてくれないか?」
いつまでも、こいつ、とか女とじゃ呼びづらい。
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