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教えられたと言えば相手の顔と名前のみ。
それだけの情報を元にその相手を探し出し、そして冗談ぬきで殺されそうになった。
…説明としてはこのくらいでいいだろう。…面倒臭い訳じゃない。
まぁ何が言いたいのかと言うと、情報もナシに何かしろ持っている人間に会うのは危険だという事だ。
こいつが将来俺の所持品になる以上、綺麗な状態でいてもらいたい。
「悪いに決まっているだろ!お前は死にたいのか?」
何故俺が此処まで反応するのかと言うと、先程述べた実体験もあるが、こいつが裏の住人だという事。
つまりあれだ、そんなこいつが動くときは相手も裏の世界の人間だという事。
そんな人間を殺すにしても、接触するにしても、自分の技量云々以前に一番重要なのは相手の情報になってくる。
目標は何を使ってくるのか、相手はどんな思考パターンを持っているのか。
更にはその人物がいるであろう周囲の人間関係。土地の情報。
そこまで調べ尽くして初めて相手と接触する準備が出来たと言えるもんだ。
だが此奴はそれもしないで俺の元にきたという事だろう。
…いやまぁ俺の事を調べても出てくる事はまずないだろうが。
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