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「死にたい訳あるか…ただ私は…」
…。
「主の役にたちたかった、か?分かりやすい理由だな」
下につく人間としてはよくある話しだ。
上の人間に認められていが為に己を無下にしてでも動き続ける。
…俺から言わせればそんなやつは馬鹿だ。阿呆だ。
所詮人間一番大切なのは自分だ。口でいくら言おうが、人間なんてそんなもんだ。
俺も実際はオヤジのため、だなんて口では言っているが、本心では翔のオヤジの存在を恐れていた。
力を持たない人間は力を持った人間に従うしかない。
言わば弱肉強食の世界。
その中でもまだ子供の俺は小さいときからその世界の底辺として這いずるしかなかった。
俺が小さいときはまだ玩具の感覚だったのかもしれない。
が、やがて力を身につけてきた俺は本格的に雇われ始めた。
…思い出したくもない事思い出しちまったな。
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