ゾンビ「おおおおお・・・お?あれ?アレ?人間いなくね?」【笑い?】

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「ううっ・・・ここは・・・」 病室の照明に眩しさを感じ 少女は目元を抑えながら ベットの中で寝返りを打った その様子を別室のモニターで見ていた 医師たちと専門家や研究者 彼らの代表が マイクを使い 病室の少女に話しかける 「目が、覚めたようだね・・・あまり動かない方法が良い」 病室のスピーカーから医師の声が響くと 少女は突然叫びだした 「いやあああああああああ!!助けてくれ!たすけて!!」 医師たちは錯乱する少女をなだめるように 「落ち着いてくれ、君みは病院にいる。ここは安全だ、だからあまり暴れないでくれ」 ゆっくりとなだめるように医師はそう呼びつづけたが 少女はかえって恐怖に暴れまわった それもそのはず、少女の耳には医師の優しい言葉は聞こえていなかった 少女に聞こえるのは 自分の家族を殺し 自分を食い殺すそうとしていた ゾンビの唸り声だったのだ ゾンビたちの世界には戦争は起きなかった 軍隊はあるがあくまで趣味程度の漫画の読み過ぎで 宇宙人が来たときに 戦うための地球防衛軍は存在するが 国同士の戦争をする軍隊は存在しない それはなぜかというと ゾンビになったことでの言語統一により 意思の疎通が物凄くしやすくなったのだ そしてゾンビ故 三大欲求もないので 国家単位での略奪も起きなかった 人種により差別はない なぜなら皆 醜いゾンビだったからだ そんなこともあり長年平和を維持してきた とりあえず、このままでは埒があかないので 医師たちはとりあえず数人で 少女の病室に入ることにした
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