勇者系【鬱話】

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勇者「崖の前に、魔法使いの杖と、これが置いてあった」 姫様「羊皮紙……まさか、遺書……?」 勇者「なのかなー?」 姫様「え? 勇者どのは中をご覧になってはいないのですか?」 勇者「いや見たよ? 俺も僧侶も中身を確認した」 姫様「でしたら、遺書ではない……? 中にいったい何が書かれてたのですか?」 勇者「見る? ほいよ」 姫様「あ、ありがとうございます。それでは…………ヒィッ!! こ、これは!?」 勇者「あっはっは。わかんないっしょ?」 姫様「うっ……うげっ……ケホッケホッ!」 王様「ひ、姫! 勇者様! まさかこの書に呪いを!?」 勇者「いんや、呪いの類はかかってないよ。正確には、呪いは『もう』かかってないだけど」 王様「ど、どういうことですか!」
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