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パーティー内の不和が解消された為か、冒険の旅は順調に進んでいる。
だが、別の問題が発生した。水と食料の問題だ。
今いる場所から次の村までは、どう見積もっても数日かかる。しかし、前の村まで戻るのも数日かかってしまう。
選択肢はそう多く無い。
近辺にいた、牛に似た魔物と蛇に似た魔物を食べた。
魔物の血で喉を潤し、魔物の肉で空腹を癒す。
どうやら蛇に似た魔物には毒性があったようで、先ほどから吐き気が止まらない。
鳥に似た魔物と、野生のリンゴを少し手に入れた。
リンゴを衰弱の激しい魔法使いに食べさせるが、全て吐いてしまった。
魔法使いの泣き声で眠れない。
眠れない。
ようやく村を見つけ、転がり込むように入った。
村は貧しく、食料はそんなに多く無いという。
村長へお金や道具を渡し、なんとか一晩の滞在と僅かな水と食料を分けてもらう。
村の住人は、私たちを心良くは思っていないらしい。
勇者のパーティーは魔物から狙われている存在で、そんな一味が居ることは百害あって一利なしという事なのだろう。
そんな状態でも、一晩の宿と貴重な食料や水を与えてくれたのだ。
彼らは悪くない。彼らは悪くない。彼らは悪くない。
神よ、我らを救い給え。
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