勇者系【鬱話】2【僧侶の日記】

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久しぶりのベッドで眠り、回復魔法と食事を取ったおかげで、魔法使いの容態はかなり良くなった。 村長から近くの街までの距離を聞く。 次の街まで早くて10日。今の私たちには絶望的な距離だ。 勇者と戦士と相談し、魔法使いには内緒にしようという事になった。 山道を黙々と進む。魔法使いの顔色はかなり悪い。 大丈夫と微笑む彼女を見ていると、涙が出そうになる。 小さな泉を見つけた。 子供のようにはしゃいで、水を思いっきり飲んだ。 幸せだ。神よ、ありがとうございます。 しばらく、この泉を拠点として行動する。 魔法使いは休ませ、二人一組の行動だ。 心の余裕が出てきたのか、勇者はずっと笑顔だ。 彼が笑顔だと私も笑顔になる。 それなりの食料を集め、水も補給した。 計算したところ、次の街までは後6日ほどか。 魔法使いの回復を待ち、出発することにする。 旅は順調。最近は魔物の味にも慣れてきた。 遠くに街が見えた。あと少しだ。 残った食料を使い、少しだけ豪勢な食事をした。 みんな笑顔だ。
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