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死ぬという事。蘇生するという事。
変わり果てた魔法使いの姿を見て理解していたつもりだった。
自分の認識が甘かったことを痛感させられた。
生き返ってからのことは思い出したくない。
勇者が辿り着いた村には、移動魔法用の魔方陣はあるものの、充分な施設はなかったらしい。
結果、私たちは今、故郷で静養している。
家族は私を見て一日中泣いた。
私はそんな家族を、遠いものに感じていた。
身体が動くようになって数日後、教会の孤児院で養っている子供たちが私のお見舞いに来てくれた。
今の私は彼らの目にどのように映っているのだろうか。
次の日、誰ともなしに勇者のもとへと集まった。
翌日、旅を再開することが決まった。
決して使命にかられてなんかではない。
知り合いの多いここにいるのは辛すぎるからだ。
家族には旅を再開することを告げなかった。
ただ、手紙だけは残しておく。
「ごめんなさい」
それだけを書いて。
移動先の村で宿を取り、久しぶりに4人で話した。
これまでのこと、これからのこと。
自分のこと、みんなのこと。
お酒を初めて美味しいと感じた。
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