657人が本棚に入れています
本棚に追加
村の人から馬車を譲ってもらった。
決して安くはないものの、これで随分と楽になる。
早く海が見たい。
風の匂いに違うものが混ざり始めた。
どことなく、空気がベタついている感じだ。
だが、決して不快ではない。
海を見ることができた。
この感動をどう現していいかわからない。
港町へ到着した。
入国は実にあっさりと終わり、拍子抜けしてしまう。
宿に入り休んでいると、この国の兵が現れ、明日の謁見を命じた。
明るかったみんなの表情が一転して暗いものになる。
いつでも出られるよう、荷物だけはまとめておこう。
最初のコメントを投稿しよう!