勇者系【鬱話】2【僧侶の日記】

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勇者と魔法使いが番をしていた際、野党が現れたらしい。 相手は飢えていたのか、私と戦士が起きる前に苦も無く撃退できたとのこと。 だが、魔法使いは精神的に辛いようだ。 炎の魔法で焼いた相手の悲鳴が耳から離れないらしい。 今は薬で眠らせている。 彼女を落ち着かせるのに必要なものは、神の言葉や祈りではなく、人の作った薬と時間だけだろう。 自分の存在意義を疑問に思う。 2度目の野党の襲撃。 相手は農民崩れなのか、鍬や鎌を手に持ち襲ってきた。 メイスで殴りつけたときの感触が手から離れない。
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