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「たーくーみー!!」
夏海が叫ぶのは(谷崎 拓海)*たくみ。
夏海と名前が似てるってことで入学式の日に友達になったらしい。
「なつー、なに?なこもそんな怖ぇ顔して」
クラスの男子とふざけてたのをやめ、真剣にこっちの話しを聞いてくれる拓海。
「いちがうちらのこと山下に言ったから怒られたのに、うちらが悪いとか言い出す!」
夏海は今にも殴りそうな勢いで説明した。
拓海は苦笑いする。
「そーいえば遅刻だっけ?」
あたしと夏海は静かに頷く。
「両方悪いな、どちらかと言えばなつとなこの方が悪い」
そう申し訳なさそうに言う拓海に何も言えなくなったのか、夏海はいつもの夏海に戻った。
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