*星の歌1

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………何も起こらない。 おそるおそる目を開けると夏海が目の前で地面に座っていた。 「…はぁ…助かった」 夏海はいつもと全然違う、か細い声でそう言って地面に倒れこんだ。 あたしもしゃがみこみ、夏海の目を見てにっこり笑った。 「なつ、本当焦ったぁ…もう!」 夏海は息が激しく荒れ、肩が震えている。 「なこ、ごめん、今日遅刻だ」 満面の笑みで夏海はそう言った。
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