*星の歌1

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「お願いっ!見逃して!!」 あたしは小声ではあるが、目ではこれでもかってくらい壱也を睨む。 そんなあたしに反抗しているのか、壱也はスッと手を上げる。 「先生ー」 そして怠そうな声で先生を呼ぶ。 「ちょっ、いち、やっ…」 担任のおっさんの手があたしの肩に綺麗に乗る。 あたしはその担任、山下と目をゆっくり合わせた。 「はい、お前と西原、指導室行け」 そう言ってあたしを廊下に放り出す山下。 もう、最悪だ。 いち、一生恨む。
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