1人が本棚に入れています
本棚に追加
「お願いっ!見逃して!!」
あたしは小声ではあるが、目ではこれでもかってくらい壱也を睨む。
そんなあたしに反抗しているのか、壱也はスッと手を上げる。
「先生ー」
そして怠そうな声で先生を呼ぶ。
「ちょっ、いち、やっ…」
担任のおっさんの手があたしの肩に綺麗に乗る。
あたしはその担任、山下と目をゆっくり合わせた。
「はい、お前と西原、指導室行け」
そう言ってあたしを廊下に放り出す山下。
もう、最悪だ。
いち、一生恨む。
最初のコメントを投稿しよう!