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今日は平日…
学校とバイトに行ってかえってきた朱音は、いつにも増してふらふらで帰ってきた…
「おかえり…大丈夫?」
「ただいまー…大丈夫くないかもー」
「やめてよ、もう」
朱音が自嘲気味に言うと、
麻からは悲しそうな声が帰ってくる。
(ホンマ、愛されとんな…)
ぽんぽんと頭を撫でてあげると、少し機嫌を取り戻す。
「ご飯、出来てるよ?」
「おー、食べる
食べて風呂入って寝よ」
「うち、今日は遅めに寝るよ?」
「んじゃ、寝るとこまで一緒な」
「うん…って、お風呂も!?」
「気付くん遅い。はい、決定」
「ぁ、あかにゃ~ん…」
今日もおいしい食事。
いつまで続くかわからないこの幸せ。
朱音は毎日、しみじみと感じていた…
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