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「なにがあった?」
思いだそうと考える…でも、
「わからない、記憶にない
なんでだろう、わからないよ
なんで?なんで?」
情緒が不安定な朱音には記憶が無いというのはとても重かった。
またカタカタと震え出す。
「大丈夫、忘れとけばいい」
「でも、どうしよう
麻のことも忘れちゃったら
やだ、やだよ
どうしよう」
「大丈夫、大丈夫だよ
あかにゃんが忘れても、私がワスレナイシ、
いつか必ず思い出すよ」
麻はぎゅっと力強く抱き締めた…
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