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気づくとここは家だった。
どうやって帰ってきたかもわからないまま、ベッドに寝転び、そのまま意識を手放した…
目を覚ますと、部屋には美味しそうな匂いが広がっていた。
麻が帰ってきて、何か作ってるのだろう。
いつもなら飛び起きて抱きつきに行く朱音だが、今日は違った。
嫌な思いが頭の中を駆け巡っているから。
(なんで、起こしてくれないの?
いつもなら、帰ってすぐに起こしてくれるのに…
やっぱり、同年代の男の子の方が、麻を幸せにできるんじゃないだろうか?
こんな、弱くて何も出来ない女よりも…)
もう一眠りしようとした朱音に、声がかけられた。
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