あなたのすべて

2/2
前へ
/47ページ
次へ
雑誌に写るあなたの表情は そこら辺の男子より格好よくて そこら辺の女子より綺麗で すごくドキドキしてしまうの。 「なーに見てんの?」 柏木「あ、佐江ちゃん」 宮澤「んー…て、げっ」 私が見ている雑誌を見るなり凄く嫌そうな顔をするあなた。 柏木「佐江ちゃん、げって… 自分の写真でしょう?」 宮澤「嫌だー、気持ち悪いもんっ」 私の手元から雑誌を奪いゴミ箱に捨てようとする佐江ちゃんを 慌てて私は止めて雑誌を取り返した。 柏木「ちょ、捨てるとか止めてよ」 宮澤「だってキモいじゃん」 柏木「誰が!?」 宮澤「そいつが」 私の手元にある佐江ちゃんが写ってる佐江ちゃんを指さす。 何か、目の前にいるのは佐江ちゃんだけど 私の佐江ちゃんに文句言われてるみたいでムッとする。 柏木「キモくないもんっ」 宮澤「へ?」 いきなり声を張り上げる私に びっくりした顔をする佐江ちゃん。 柏木「格好いいもん、綺麗だもんっ」 宮澤「ちょちょ、り、りんちゃん?」 柏木「佐江ちゃんはキモくないもん!大好きだもんっ」 宮澤「わ、分かった!分かったからっ//」 顔を赤らめて私の頭を優しく撫でてくれる佐江ちゃん。 俯いていた顔を上げれば、口元に手を当て恥ずかしそうに 目を泳がせる愛しいあなた。 可愛いなーなんて、本人には絶対言えませんけど(笑) 強制終了←
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

198人が本棚に入れています
本棚に追加