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雑誌に写るあなたの表情は
そこら辺の男子より格好よくて
そこら辺の女子より綺麗で
すごくドキドキしてしまうの。
「なーに見てんの?」
柏木「あ、佐江ちゃん」
宮澤「んー…て、げっ」
私が見ている雑誌を見るなり凄く嫌そうな顔をするあなた。
柏木「佐江ちゃん、げって…
自分の写真でしょう?」
宮澤「嫌だー、気持ち悪いもんっ」
私の手元から雑誌を奪いゴミ箱に捨てようとする佐江ちゃんを
慌てて私は止めて雑誌を取り返した。
柏木「ちょ、捨てるとか止めてよ」
宮澤「だってキモいじゃん」
柏木「誰が!?」
宮澤「そいつが」
私の手元にある佐江ちゃんが写ってる佐江ちゃんを指さす。
何か、目の前にいるのは佐江ちゃんだけど
私の佐江ちゃんに文句言われてるみたいでムッとする。
柏木「キモくないもんっ」
宮澤「へ?」
いきなり声を張り上げる私に
びっくりした顔をする佐江ちゃん。
柏木「格好いいもん、綺麗だもんっ」
宮澤「ちょちょ、り、りんちゃん?」
柏木「佐江ちゃんはキモくないもん!大好きだもんっ」
宮澤「わ、分かった!分かったからっ//」
顔を赤らめて私の頭を優しく撫でてくれる佐江ちゃん。
俯いていた顔を上げれば、口元に手を当て恥ずかしそうに
目を泳がせる愛しいあなた。
可愛いなーなんて、本人には絶対言えませんけど(笑)
強制終了←
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