下堺から来た龍

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白龍が死んでから数年後…… 人々は白龍と黒龍との壮絶な闘いを忘れ、平和に暮らしていた。 だが、人々の守護龍であった白龍がいなくなった事により、荒くれの龍達が人里に姿を現す様になり、人々を襲う様になっていた。 その事実を知った天堺に住む者達は、龍討伐隊を作り上げ下堺に降りては、人里に行こうとする龍達を斬り殺して行った。 しかし、いくら殺していっても数は一向に減る気配がなかった。 “ザシュ” “ズバァ” 「グァァァアアア!!」 とある岩山…… 龍の群れを八つ裂きにしていた、人間がいた。ようやく最後の一匹を倒し、自分の刀を持ち上げながら、辺りを見回した。 「ったく…… 一体何匹倒せばいいんだ?」 血の様な赤髪を生やした男が、ズボンのポケットからタバコを口に加えながら、話した。 「全くです……」 話しかけてきた男の後ろにいた、黒髪を生やした男も着ていた上着からタバコを取り出し、口に加えながら答えた。 「天魔(テンマ)元帥!蓮蒔(レンジ)大佐! 先程の龍で今回の任務は終了です。」
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