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それからしばらく経った、ある日の事……
白と黄達が住む森に、白い服を来た人達がやって来た。
この森に人間が来るなんて、滅多に無い。黄は白を連れ、もう1人の青年のところへ向かった。もう1人の青年のところへ着くと、黄は人間がこの森に来ていると報告した。
「この地に、人間が……ですか?」
「あぁ…
どうする?追い出すか?」
「それはいいです。
黄、君は白を連れて隠れていて下さい。」
「え?どうして?」
「恐らく、その人間はここの者ではない。一度話をします。」
「分かった。白、出掛けるぞ。」
「おぉ!!」
白は嬉しそうな声を出しながら、黄と一緒に表へ出た。
しばらくして、黄が言っていた2人の人間がやって来た。
「君達の様な人間が、一体何故この地に?」
「話は無用………
渡して貰おう、お前と一緒にいる“白龍”の子供を」
「!!」
目の前にいる人間が言った言葉が、理解できなかった。
白龍の子供………
言わばそれは、白の事……
「さぁ、渡して貰おう………
“白龍”の子供を」
「渡す前に、聞きたいことがあります。
まず始めに、なぜあの白龍の子供を貰いに来たのです?
そして、あなた方は何者ですか?」
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