下堺から来た龍

5/24

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
それからしばらく経った、ある日の事…… 白と黄達が住む森に、白い服を来た人達がやって来た。 この森に人間が来るなんて、滅多に無い。黄は白を連れ、もう1人の青年のところへ向かった。もう1人の青年のところへ着くと、黄は人間がこの森に来ていると報告した。 「この地に、人間が……ですか?」 「あぁ… どうする?追い出すか?」 「それはいいです。 黄、君は白を連れて隠れていて下さい。」 「え?どうして?」 「恐らく、その人間はここの者ではない。一度話をします。」 「分かった。白、出掛けるぞ。」 「おぉ!!」 白は嬉しそうな声を出しながら、黄と一緒に表へ出た。 しばらくして、黄が言っていた2人の人間がやって来た。 「君達の様な人間が、一体何故この地に?」 「話は無用……… 渡して貰おう、お前と一緒にいる“白龍”の子供を」 「!!」 目の前にいる人間が言った言葉が、理解できなかった。 白龍の子供……… 言わばそれは、白の事…… 「さぁ、渡して貰おう……… “白龍”の子供を」 「渡す前に、聞きたいことがあります。 まず始めに、なぜあの白龍の子供を貰いに来たのです? そして、あなた方は何者ですか?」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加