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「お前の気持ちってなんあるか。我をこんなところに閉じ込めて、好き勝手犯して。腰が痛てぇあるよ。
食事は感謝しねぇ事もねぇあるが、よく考えると閉じ込めたやつの責任あるから、感謝はしねぇある。
ともかく、それより菊に会わせるある・・・菊・・・」
疲れ、いつもより大分老けたように見える。
食事はちゃんと平らげられ、食べ残しもないはずなのに、とイヴァンは訝しがる。
精神的な疲労なんてナターリヤで味わっているはずなのに、気づかない。いや、気づけていないのか。
それでも、実力でしか思いを伝える術を知らないイヴァンは彼を犯し続けていった。
体はすっかりイヴァンのもので感じるように開発され、喘ぐ声ももう抑えようとはしていなかった。
でも。
彼の心は、悩み、苦しみ、そして人知れず涙を流していたのだった。
「菊・・・」
決して、行為中にイヴァンの名前を出さない王。
そして、その日何度目かの絶頂を迎えたとき、一際高く啼いて気絶した。
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