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部屋の隅にあった灯りの元に火をつけて、仄かに明るくなったその部屋で、それしかない家具、というかベッドのことだが、の上で苦しげな彼に、少しもの情けとばかりに右手で彼の陰茎を掴んで腰の動きに合わせて擦る。
「ひっ・・・!っ、あ!な、何するあるか!!?」
「あまりにも君が苦しそうな声を上げるから、これで少しはましになるかなって思ったんだけど」
「い、いらねぇある!そんなサービスするイヴァンなんてイヴァンじゃねぇある!!」
ひどい言われようである。
しかし、普段から「サービスなんてないよ」と言っている彼なら話は当然なのだ。
「じゃぁ、今君を愛しているのは誰?」
生理現象で少し大きくなってきた何某(なにがし)を掴んだまま、腰を止めてイヴァンは問う。
「あ、愛してるとか言うんじゃねーある!
大体、我はお前に言われて、仕方なく足を開いているだけに過ぎねーあるから、そこは勘違いすんじゃねーある!!」
「えー、そこは嘘でもいいから僕って言って欲しかったなー」
朗らかにそう言うが、実際には言われないだろうなーとも思っているイヴァンなのだった。
そんな話をしつつ、再度腰を揺らす彼に、すこし、そう、ほんのごくわずかだが、感じているような声を出してしまった王。
後ろでヤってた時は苦しみしかない声に艶がでたように思えた。
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