それから

3/4
前へ
/14ページ
次へ
「やっぱり、嫌だって言ってる割には前も弄ってたほうが気持ちよさそうだよ?」 早速指摘すると、やはり声が出ていた自覚があるのか、今まで以上に声を殺す王。 でも、息はしないと苦しさが増すだけなので、最低限度の呼吸でなんとかカバーしようとして・・・そしてむせた。 げほっ、とか言う王に、イヴァンは腰と手を休めることなく動かし続けていたが。 「ちょ、お前、なんで・・・っあ、お、大きくなってるあるか!」 「君が声を押し殺そうとしているのがいいなって思っただけだよ。もっとも、ここでどれだけ叫んでも、ほとんど人通りのないここじゃ届かないけどね」 楽しそうに、子どものいたずらがばれたような無邪気さでそう話すイヴァン。 「わ、我を犯したいなら好きなだけ犯せばいいある!その代わり、菊には一本も指を触れさせねぇある!!」 健気にもそう叫んだ王。 本当の狙いの人物が自分だとはこれっぽっちも思っていない、きっぱりとした言い方だった。 「わかった。どれだけ持ってくれるか、楽しみだなぁ♪」
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加