第一章

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全ての食材を入れ終わったが、結構な量を今回は集めたようだ。当分は持つな… 野菜や果物は少ししかないが庭に畑がある為問題ない。 材料は色々あるが、何を作ろうか? …お粥でも作るか。消化しやすいし、ベクルは体力も戻っていないからな… 必要な食材を、貯蔵庫からとりだし、足りないものは近くの保存箱から取り出す。 食材を取り出し終わると俺は、食事の準備を始めた。 お粥が完成したため、ベクルのいる客間へお粥を持ち、向かった。 今度はノックをして返事があってから、部屋の中へはいる。 ベットの近くにあるテーブルにお粥を置き、ベットの脇にしゃがむ。 「調子はどうだ?」 「…先ほどよりは良いです。どうかしましたか?」 「お粥作ってきたが、食べれるか?少しくらい食べないと体力も戻らないだろう?」 「…起きられないのですが」 そういえばそうだったな。 しかし、少しくらい食べてもらわないと… 「仕方ないか…。すまんが、少し動かすぞ」 そういうと俺は、ベクルを『浮遊』で持ち上げ、『ボックス』から大きいクッションを取り出す。そのクッションを枕元に置き、ベクルをクッションに寄り掛かるように座らせた。 「ええっと、これは?」 「少しくらい食べないとずっと動けないだろ?食べさせてやるから、少しくらい食べろよ」 驚いているベクルにそういいながら、テーブルの上からお粥を取る。 ベットの上にお粥を置き、木のスプーンでお粥を掬いベクルの口の前に差し出した。
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