第一章

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最初は戸惑っていたようだが一口、食べさせるとゆっくりと食べた。 半分くらい食べたところで、「もう食べれない」と言ったので、お粥をテーブルに戻す。 「すみません。折角、クライシスさんが作ってくれたお粥、残してしまって…」 「いや、きにするな。半分、食べれただけでもいいさ…。後、敬語でなくてもいいし、呼び捨てで構わない」 「…分かった。これでいいか?」 「ああ…」 気になっていたことを伝える。敬語って、なれないからな… その後「もう一度、寝るか?」と聞くと、起きていると言われた為、そのままにしておく。 残ったお粥を持ち部屋を出ようとすると、ベクルから声がかかった。 「あの、少し話したいのだけれど…」 「…これを置いてからでいいか?」 「あっ、ごめん。うん」 ベクルの返事を聞いてから部屋を出て、台所に持っていた物を流しに置く。 昨日の残りのサンドイッチと飲み物を持ち、ベクルの待つ客間へ戻った。 ノックをし扉を開け、ベクルの元へ向かう。 持ってきたものは、テーブルに置き、椅子をベットの脇に持ってきて座った。 「んで、話したいことは?」 「…もしかして、朝食まだ、食べていなかったのか?」 「あぁ…。気にするな。質問はなんだ?」 ごめんと謝るベクルにそう伝え、話を促す。
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