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最初は戸惑っていたようだが一口、食べさせるとゆっくりと食べた。
半分くらい食べたところで、「もう食べれない」と言ったので、お粥をテーブルに戻す。
「すみません。折角、クライシスさんが作ってくれたお粥、残してしまって…」
「いや、きにするな。半分、食べれただけでもいいさ…。後、敬語でなくてもいいし、呼び捨てで構わない」
「…分かった。これでいいか?」
「ああ…」
気になっていたことを伝える。敬語って、なれないからな…
その後「もう一度、寝るか?」と聞くと、起きていると言われた為、そのままにしておく。
残ったお粥を持ち部屋を出ようとすると、ベクルから声がかかった。
「あの、少し話したいのだけれど…」
「…これを置いてからでいいか?」
「あっ、ごめん。うん」
ベクルの返事を聞いてから部屋を出て、台所に持っていた物を流しに置く。
昨日の残りのサンドイッチと飲み物を持ち、ベクルの待つ客間へ戻った。
ノックをし扉を開け、ベクルの元へ向かう。
持ってきたものは、テーブルに置き、椅子をベットの脇に持ってきて座った。
「んで、話したいことは?」
「…もしかして、朝食まだ、食べていなかったのか?」
「あぁ…。気にするな。質問はなんだ?」
ごめんと謝るベクルにそう伝え、話を促す。
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